次世代の断熱基準はすでに型遅れの断熱?

こんにちは、
アトリエRINGSの佐藤です。

今朝の仙台は結構な積雪です。
お出掛けなさる方は、お気をつけ下さい。

私もこの後、頃合いを見計らって
雪かきに精を出したいと思います。

さて、先日からの続きを…

次世代の断熱基準

次世代の基準

と聞くと、普通はすごく新しくて
すごい断熱性能があると思って
しまいます。

ですが、私たちの業界では
次世代基準の断熱とは、

実は…

「H11の断熱基準」

のことを言うんです。

今はもう平成30年ですよね。

次世代基準ができて、すでに
15年以上が経過しています。

でも、未だに

15年以上も前に作られた基準が次世代基準

と言われているんです。

少しマニアックな話になりますが、
前回エネルギーの見える化が
できるようになったとお話しました。

断熱性能の数値ですが、

H11とH25基準

では

H11=「Q値」
H25=「UA値」

と、呼び方も変わっています。

H11の「Q値」の正式名称

『熱損失係数Q値』

H25の「UA値」の正式名称

『外皮平均熱貫流率UA値』

と言います。

呼び方は変わっても、室内を室外より
1℃暖かくするのに必要な熱量を
総熱損失量としているのは同じです。

違いは

H11は、床面積で割る。
H25は、外皮表面積で割る。

という違いだけです。

ちなみに、なぜ?床面積ではなく
外皮表面積で割るようになったのか?

「床面積の小さい場合の不利をなくすため」

だそうです。

私達からすれば、Q値もUA値も
手順は一緒なのでどちらでも計算する
ことはできます。

ちょっと難しいかもしれませんが
家を建てる時の少しの知識として
覚えておいて損はないと思います。

それでは、

下の絵を見てください。

これは、

省エネの地域区分

です。

私たちの住んでいる

宮城県は黄色なので4地域

ということです。

で、下の表をご覧ください。

4地域ですので、0.75というのが
宮城県のUA値の最低ラインです。

この0.75越してしまうと、2020年以降は
確認申請が下りないということです。

この数値は、小さければ小さいほど
断熱がいいということです。

建物の形や大きさによって変わって
きますが、本来RINGSでは、

北海道の0.46を一つの目安として設計・施工

します。

それでこそ次世代基準の断熱だと
私は考えています。

H11とH25の違いは見える化できたという事が
最大のメリットだと思います。

ですが、住宅性能で見る限りあまり
変わってないと考えています。

世界的に見ると、まだまだ次世代ではなく
時代遅れの断熱基準じゃないかな?

と考え、RINGSは、

もう一つ先の断熱性能

を目指し躍進中です!

難しい上に長くなってしまい
申し訳ございません。。。

次回は、RINGSが目指す
断熱性能について

皆様がイメージ出来る感じで
お話したいと思います。

最後までお読みいただき
ありがとうございました。

RINGS 佐藤

Atelier RINGS HP:
https://a-rings.biz/