建物の性能維持について

こんにちは
アトリエRINGSの佐藤です。

本日は『C値の重要性』の続き、断熱性能への影響についてお話ししたいと思います。

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建物の性能維持

近年は数年前の住宅エコポイントを皮切りに
住宅に使用する断熱材の性能が各段に良くなりました。

ただ、建物の気密性能に関してはと言うと

一部の施工会社を除いて
材料の進歩についていけてないのが現状です。

先月、北海道に伺った際お話しした現地の方も
「隙間を少なくする」事を何よりも重要視されており

改めて、気密の重要性を感じてきたところです。

気密を表す「C値」、では断熱性能において
どの程度の影響を及ぼすか?

例の如く、実例をお話ししたいと思います。

少し過去に遡る資料となります事
予めご了承下さい。

「Q値」と「C値」の関係性

RINGSでは新築の住宅において
北海道の断熱性能を念頭にご提案させて頂いておりますが

過去のブログに登場しているH11年基準ですと
北海道の基準値(Ⅰ地域)は、Q値1.6です。

Q値1.6で設計しC値3.0程度で施工すると
実質Q値が1.9になってしまうそうです。

因みにC値3.0は
35坪の建物ではがき2.4枚分の隙間がある事を示します。

少し気密施工を疎かにすると、簡単に出てしまう数値です。

北海道基準の建物を建設しても、隙間があると
岩手県の基準値(Ⅱ地域)に性能が落ちてしまう

建物の断熱性能が落ちてしまうと

日々の光熱費や健康にも
少なからず影響を及ぼしてしまいます。

そして何よりもお客様にご負担頂いた費用を
施工側が無駄にしてしまう事になりかねません。

『気密測定』

2回にわたり、『C値』についてお話しさせて頂きました。

難しく感じるお話しかもしれませんが
とても重要な事だと考えます。

私の知る限り、隙間の有無を確認する方法は
『気密測定』をする以外に方法はありません。

費用はかかりますが測定作業は半日程度です。
現場の工程や建築費用に大きく影響を及ぼすものでもありません。

住まい作りを考えている皆様には
『気密測定』という用語を覚えて頂ければ幸いです。

次回は現場見学会についてご案内したいと思います。

本日もお読みいただき
ありがとうございました。

RINGS 佐藤

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