初めて「新築・リフォーム」する方“必見”! エコハウスの家づくりで失敗しないための基本

こんにちは、

仙台の高性能住宅の設計、施工専門の
一級建築士事務所アトリエRINGSの
佐藤です。


このブログを読んで頂いた仙台市青葉区のT様から

[char no=”1″ char=”T様”]家族でエコハウスでの家づくりを決めたのですが、どこから手をつけていいのかわかりません。どのように進めていくのがいいのでしょうか?私たち家族の一大決心ですし、家は大金を払うので絶対に後悔したくありません。[/char]

というご質問をいただきました。


今回はエコハウスの家づくりをする順序基本メリット・デメリットについて、できるだけわかりやすくお答えしていきたいと思います。


現代の家づくりは「省エネ」「ゼロエネ(ZEH)」がブームになっています。
法律の改正や環境問題など、エネルギー政策の関係もあり、高断熱、高気密などでのエネルギーが削減できて、暮らす方のコストも減らせる住宅を建てる方のニーズが、ものすごい勢いで増え続けています。


そのために、ハウスメーカー、工務店、建築事務所などでも、省エネ基準をクリアした住宅を推奨しています。


私たち、アトリエRINGSでも、「高性能エコハウスでWAのある暮らし」という理念の元、新築やリフォーム、リノベーションでエコ住宅の設計、施工をさせていただいております。


ただ、最近お客様とのお打合せやご相談などでお話をお聞きする時に、住宅の設計において、ある違和感を感じました。


それは、「本来なら、お住まいになるご家族の暮らしを一番に考えるべき所を、省エネ、ゼロエネを中心に考えた家づくりを推奨している会社が多い」ということです。


エコハウスで生活することは、家計にも健康にも地球にもいいことだと思います。


でも、省エネ、ゼロエネを考えるばかりに、本来の注文住宅のデザインや間取りの自由度を度外視している。本来の満足できる家づくりとは掛け離れた家づくりが多くなっているのではと思っています。


私たちは、お住まいになるご家族のライフスタイルを度外視して、住宅性能に偏る提案はしてはいけないと考えています。


お客様のライフスタイルから考える理想のデザインや間取りなどをご提案し、住宅性能は、その後に私たちの努力で理想に近づけることが最高のご提案になると考えています。


つまり、お住まいになるご家族が幸せになれる家づくりの考えが必要だと考えています。


お客様から「エコハウスで家を建てたい」とご相談いただいた時は、どのような暮らしを実現させたいか?どのようなデザインの家を考えているのか?素材は何を使いたいのか?という事が最重要なご提案だと考えています。


そのご提案の次に省エネ、ゼロエネに対するメリット、デメリットを知っていただくことだと考えています。


ということで、今回は、現在まで300棟以上を設計してきた、一級建築士の佐藤が「エコハウスの家づくりの基本」をお話していきます!


このブログがエコハウスでの家づくりをお考えのあなたの参考になれば嬉しいです。

家づくりで「最初にみんなが知りたいこと」と「知っておくべき事実」

まず、今まで家づくりを考えたお客様と最初にお会いすると「坪単価いくらぐらいの予算で家が建ちますか?」というご質問を頂くことが圧倒的に多いです。


家づくりを考えた時、どれだけ予算が必要なのか?自己資金を含めていくら位のローンを組めばいいのか?など工事金額が気になるのは当然のことです。


建売住宅の場合であれば、すでに完成しているか、設計も終わっていて価格も決定済みなので一目瞭然ですが、自由設計の注文住宅の場合ですと、家族構成や家の大きさ、間取りや使う素材、工法など様々な要素が重なって価格が決まります。


このブログを読んでくれているあなたは、自由設計の家に住みたいと考えているはずです。


ですので、一概には「坪〇〇万円あれば理想の家が建ちますよ」とは、言い難いですし、私的にも、そんな無責任なことは絶対に言えません。

(坪単価でお答え出来ない理由は、改めて実例を交えながらお話ししたいと思います。)


正直、高性能エコハウスを考えた場合、一般的な住宅と比較した場合「断熱性能」「サッシ」「遮熱材」「換気システム」など構造への“投資”が必要になります。坪あたりで考えると6万円~8万円程度高くなってしまいます。


ちなみに「投資」と表現したのは、構造への投資がのちのち、家計に対してプラスに働くからです。その理由は後ほど説明いたします。


話を戻します。
坪あたり、6万~8万円のプラスをどのように見るか?ですが、高いと思ってしまうのは仕方ありません。40坪でプラス6万円なら一棟当たり240万円も高くなってしまいます。


でも、この240万円がのちのち、大きく家計に有利に働くのです。

生活には光熱費は必須。毎月の光熱費はバカ高い!?

「光熱費」とは、家の中の「光」と「熱」を作り出す費用のことです。
ご家庭では「電気料金」や「ガス料金」のことを指します。
つまり、生活の中で必要不可欠な「灯り」と「暖かさ、涼しさ」「温かさ」を240万円でどれだけ節約できるか?を考えてみます。

RINGSでの実証実験での結果

比較表1:

一ヶ月で18,000円。1年間で216,000円もの差が生まれます。次に光熱費と住宅ローンを合わせた家計の支出で見てみます。

比較表2:

この表は一般住宅が2000万円、RINGSの高性能住宅が2500万円の場合でローンの支払額を計算したものです。

比較表1での光熱費と住宅ローンを足した支出を見た場合、月々の支払額が2500万円の住宅ローンを組んだRINGSの家の方が安いのがお分かり頂けると思います。


次の表は35年ローンを組んだ場合の支払い総額ですが、光熱費においては756万円の差が出る計算になります。

比較表3

家にお金をかけるか?光熱費を多く払うのか?

先ほどの表で比較した場合、35年で210万円、高性能エコハウスの方の支払いが少なくなりました。月々で18,000円の支払い差が出ます。


住宅ローンの月々の支払い額だけでなく、光熱費を含めた支出を考えた時、住宅の本体価格が高くても高性能エコハウスを建てた方が「家計に優しい家」であることが分かると思います。


RINGSが、「高性能エコハウス」を強く勧める理由はここにあります。


もっと簡単に言えば、大事なお金を


「自分の家に使うのか?」
「電力会社に寄付するのか?」


ということになるかと思います。


ちなみに私であれば、自分の家に使いたい。そう本気で思っています。

ライフスタイルからイメージする「いい家づくりの秘訣」

外観から間取り、インテリア、キッチン、素材など、トコトンこだわりたいのが家づくりです。


そこで最初に考えるべきは「どんな家でどんな暮らしをしたいのか?」です。


この段階での注意点は、まだ構想段階なので、実現可能か?不可能か?など予算も関係なく楽しく出し合うことが、いい家づくりの秘訣です。住宅展示場に足を運んだり、雑誌を見たり、ネットで検索したりして「こんな家がいいな〜」「こんな感じにしたいな〜」と考える段階です。


デザインの部分はイメージとして持っておいてもいいと思いますが、間取りや収納など、自身の生活に置き換えて考えてみるのが一番いい見方だと思います。

どんな家に住みたいのか?

どんな家に住みたいのか?の大部分はデザインの部分になってくると思います。この部分は住宅展示場や雑誌、ネットなどを見て理想のイメージを見つけるのもいいかと思います。

大きく分けると7つの要素があります。順番に見ていきましょう!

間取り

間取りは、家づくりの中で一番重要視される要素です。住みやすさを左右する大きな要因になります。

ちなみにRINGSでは、間取り+生活動線の確保を考えた『WAのある設計』をしています。

内装デザイン

注文住宅で家づくりをするお客様は内装デザインにもこだわります。どこにどんな素材を使うのか?どんな造作をするのか?壁紙?塗り壁?床の素材は?など多種多様な要素を組み合わせた内装デザインをRINGSではご提案できます。

外装デザイン

外装のデザインもこだわるお客様は大変多いです。やはり他の人からの評価も気になるから外装もこだわりたいというお客様も実際多いです。

工法

工法に関しては、やはり宮城、仙台で「地震」に対する家の強度を重要視するお客様がほとんどです。RINGSは標準で「耐震+制震」の強固で柔軟な工法を取り入れています。

キッチン

キッチンは特に奥様がこだわる部分です。キッチンの使い勝手次第で料理の楽しさが変わる家づくりには欠かせない要素の一つでもあります。RINGSでは造作キッチンも得意分野です。

お風呂

お風呂もこだわりのある要素です。現在メーカーによって様々なシステムバスがあります。キッチン同様、RINGSは在来浴室の施工も行っております。

トイレ

トイレはデザインにこだわりを持ったお客様が多くいます。ご家族が頻繁に利用する場所ですので、デザインと間取り(位置)も重要になります。使いやすさとプライバシーも重要な要素です。



家は様々な要素で完成します。ただ先ほどもお話したように、まだ構想の段階ですので、予算は関係なく考えることをお勧めします。


それと、今お住まいになっているお家(賃貸でもOK)で不満点を明確にしてみるという方法も有効だと思います。


実際にお住まいで不満をお持ちであれば、それを解決する間取りや設備を新しい家に取り入れるのが一番ですし、何らかの不満があるから家づくりを考えたのだと思います。


この段階で本当にどんな家が理想なのか?が明確化すると思います。


そして、この段階で明確にしたことを、今後、設計者やビルダーに伝えることで理想の家ができる可能性は高まり家づくりの成功も近くなります。

あなたに合った家づくりパートナー(業者)を見つける

理想のマイホーム像が決まれば、いよいよ本格的に家づくりのスタートです。


ここで一番悩むのが「業者選び」です。この業者選びで家の仕上がりが決まってしまうといっても言い過ぎではありません。ですので、業者選びは慎重に行うことをお勧めいたします。


家づくりの業者というと、最初に思い浮かぶのが、テレビCMもしているようなハウスメーカーだと思います。ですが、家づくりの選択肢は「地元工務店」「設計事務所」「地元大工さん」もいれば、今では、大手家電量販店やホームセンターでも行っています。


ここで、重要になるのが、前章の
ライフスタイルからイメージする「いい家づくりの秘訣」
です。


あなたが理想とする家を実現できる会社か?という観点から探していくのが一番の方法だと思います。それと「自由設計」と言っても、ある程度の規格があっての自由設計なのか?規格がなく本当にゼロからの設計をしてくれる会社なのかも調べるといいと思います。


そして、最も重要だと私が考えることは、あなたと担当者の相性がいいのか?という部分です。


大きな会社で安心感があっても担当者とウマが合わなければいい家は建てられませんし、いい人でもあなたの考えを理解できない担当者であってもいい家は建ちません。


一番はあなたの家づくりの考えを理解してくれる信用のできる業者で、いろいろな提案をしてくれる業者や担当者が一番良いと考えています。このブログを読んで頂いているあなたは、これからデザインも間取りも理想を叶えてくれる高性能エコハウスの家づくりのパートナーを探していくと思います。


ちなみにRINGSの場合は、今まで設計や施工をさせて頂いたお客様のお家の見学はもちろん、直接お客様に感想を聞ける見学会も開催しています。


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土地が決まってない場合は土地を探す

家づくりのパートナー探しと、土地探しは前後する場合もありますが、土地を持っていない場合は家を建てる土地を探す必要があります。


土地探しは、主に不動産会社さんで探すことが殆どだと思います。


ハウスメーカーや工務店などでも、自社管理している土地を持っている場合も多々ありますが、その場合のデメリットとして、建物もその会社で建てなくてはいけません。


その会社があなたの理想を叶える家づくりをしてくれそうであれば、いいですが、逆の場合はすごく大変な思いをするかもしれません。


不動産会社さんで土地を探してもらう場合、一番いい方法は、家づくりのパートナーと一緒に見に行って、色々提案をもらうのが一番だと思います。


私の場合も、ほとんどお客様と一緒に候補地に出向き、住みやすさや日当たり、風通し、施工関係の支出額なども考慮して、お客様と一緒に決めさせていただくことが多いです。


土地探しは、ご縁のようなところもあるので、納得いく土地をしっかり探すことが一番です。

理想から(仮)PLANを一緒に創造する!

土地が決まれば、理想のマイホームを形にしていく段階になります。


あなたは、信用のおける相性の良い業者や担当者を探せたと思います。
(私、佐藤やRINGSだったらすごく嬉しいですが 笑)


やはり、一番重要なのは間取りです。


「部屋数は?」「リビングの大きさは?」「家事のしやすい動線は?」「収納はどのくらい必要?」など生活する上で大事なことが沢山あります。小さいところで言えばコンセントの数や場所も重要になってくると思います。


家が完成した後に気が付いても「時すでに遅し」なのです。


ですので、今だけでなく、お子さんが大きくなったら?趣味で必要なものは?こんな生活動線だったら家事が楽かも?などなど、ご家族の希望などを話し合い慎重に相談することが大事です。


この段階で、予算もほとんど決まっていると思いますが、希望をドンドン担当者にぶつけていくのが家づくり成功の秘訣です。遠慮して言わずに家が完成してから後悔するより、言って後悔した方が絶対に良いと思います。


逆に、言えないような雰囲気の担当者であれば、あなたとの相性が良くないか?あなたの家づくりを本気で考えていない可能性が大きいです。


その場合は、早めに担当者を替えてもらうか、もっと親身になって聞いてくれて、本気で考えてくれる業者を探し直した方がいいと思います。


家づくりはあなたやご家族が主役です。業者や担当者はあなたの理想を叶えるためにいる職業です。業者は家づくりのプロですし、あなたはお客様なのです。


遠慮なく思いをぶつけましょう!

見積書のチェックとPLANの再検討

プランが完成すれば、そのプランで家を建てたときの見積り書も出来上がります。

プランを確認する

まずは、プランをじっくりと見て、あなたが伝えた理想とプランがマッチしているか?を見てみましょう。伝える側と聴く側の相違で100%マッチしていることはそう多くありませんが、譲れない部分など大まかにあっているかチェックしてください。

見積りとプランを照らし合わせる

プランの確認が終わったら、見積書と照らし合わせてみましょう。予算を考慮すると優先するところと削らなくてはいけない部分が見えてくると思います。


RINGSでは、この優先順位を明確化することで、住宅の性能とデザイン、
快適性を適正化するプラン作りと見積りを心がけています。



お客様の例:
メリハリのある住まいづくりへ

設計の腕の見せ所

プランと予算を照らし合わせた時、必ず削るところが出てきてしまいます。


本来なら、伝えた通りの理想をそのまま形にしたいところですが、予算あっての家づくりです。でもこの部分が家づくりの醍醐味でもあります。そこは、設計側の提案力です。


あなたの理想を熟知しているからこそできる提案、代替え案の引き出しはたくさんあると思います。


私の場合、理想の間取りのプラン作成している時に、代替え案を考えることがほとんどです。予算的に考えて最初に代替え案を考えるからこそ、その後もスムーズに話は進みますし、何よりもお客様の負担が減ると考えています。


出来るだけ、理想を叶える努力をしてくれる担当者を探しましょう!

家づくりの基本まとめ

家づくりは、着工前の打ち合わせが鍵になります。理想のマイホームのイメージをしっかり持って、それを伝える。そして、納得いくまで何度でも設計者や担当者と話し合うことのできる業者を探すことが家づくり成功の秘訣です。


家づくりを決めてから着工までの道のりは近いものではないかもしれません。
でも、近道もありません。


ですが、ご自分やご家族の理想の家を建て、これから30年、50年以上そこに住み続けるためには、妥協は後悔につながると考えています。


初めての家づくりはわからないことだらけだと思います。でもその疑問、不安を一つずつ解決していくことが最短ルートですし、そのような親身になってくれる業者との出会いを願っています。


一歩一歩やって行く事で、楽しい家づくりになる事をお祈りいたします。

アトリエRINGSでは、家づくりを身近に感じてもらえるよう、そしてイメージできるように完成現場見学会を開催しております。家づくりの疑問や不安を一つずつでも、取り除くためにも、家づくりで成功するためにもぜひ、ご参加いただけると幸いです。もちろん、無理な営業やしつこい売込みなど一切ございませんのでご安心ください。


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RINGSは「Quality Of Life」から考える家づくり

RINGSはご家族のライフスタイルを重視した高性能エコハウスをご提供させていただいております。


「構造」「低エネ」「空気」「自然素材」「費用」をバランス良く組み合わせ、お客様の生活が向上する家づくりをさせていただきます。





私たちAtelierRINGSの家づくりの方針をホームページにまとめています。
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