『WA』のある家づくり-高性能住宅(エコハウス)レシピ

「高性能エコハウス」の記事一覧

低温での健康への影響は『大』

昔の家づくりは夏の暑さに照準を合わせて、夏にいかにして涼しく過ごせるか?を考えて家づくりをしていたと言われています。ただ現代は世界的に見ても、いかに冬に低温障害を防げるか?を考え家づくりをする傾向にあります。実は、アメリカやヨーロッパでは低温による健康障害は極めて当たり前の常識になっています。WHO(世界保健機関)は2009年に調査報告書「住宅と健康」で『低温は健康障害』と報告しています。

花粉症と互角の住宅アレルギー

アレルギーで一番有名なのがスギ花粉のアレルギーです。意外と知られていませんがスギ花粉と同じ人数の患者さんがいると言われているのは『住宅アレルギー』です。住宅のアレルギーの一つ「シックハウス」という名前が1990年くらいから一気に患者さんが増えたと言われています。シックハウスとは何かといえば家の中の空気の質の悪さが原因のアレルギーです。一部では四日市喘息などに匹敵する公害と言われるくらい、症状も人数も増え続けていきました。

「0.75」対「0.46」 その2

2つの住宅を比較すると片方の住宅は暖房中、常に白熱電球47.5個分の熱を多く逃がしている。大袈裟に言い換えると、屋外で47個の白熱電球を照らし続けているという事です。UA値とはそういう結果が導き出せる数値です。電球に置き換えると少しはイメージが湧くようになるのでは?と思います。もしイメージ出来ない場合は・・・家電製品には消費電力というものが記載されています。置き換えるものは何でも良いと思います。ドライヤーでも炬燵でもお時間があれば、皆様もお試し下さい。

「0.75」対「0.46」 その1

「見える化」項目のUA値について補足したいと思います。「UA値」とは一言で申し上げると建物から逃げる熱の量を数値化したものです。今回は具体例をお話ししたいと思いますので、皆様の参考になれば幸いです。まず復習ですが、仙台地域の基準値はUA値「0.75」/RINGSの基準値はUA値「0.46」です。これはどのくらいの差があるか?以前、担当したお住まいを例にしてお話ししたいと思います。「延床面積約40坪」「外皮表面積約330㎡」の建物です。

「スッカスカ」の高性能住宅?

住宅の断熱でもニットでも一緒で通気性が良すぎると基準をクリアしても寒いんです。実はH25基準、H11基準がスタートした時にあったC値というものが無くなってしまっているんです。C値とは、隙間の大きさの数値なんですが、断熱性能を高めているのに、隙間をなくす基準がなくなってしまったのです。